1.現場調査
はじめに家の傾きを調べます。
現場調査を行う際、家の外部・家の内部から行う方法があります。
下げ振りを使い家の外部から調査します。
下げ振りとは、簡単に言うと垂直を決める時に建設現場で使う重心の付いた重りの事で、上から糸で吊り下げ、糸と柱などの測る部材との上下の空きの寸法と計り同じなら垂直と言う簡単な原理の道具です。
レーザーを使い家の内部で調査します。
レーザー水平器とは、レーザー光線を発し、対象物に照射することで水平を目で見て確認できる道具です。
レーザーで水平のラインを出し、そのラインから床までの長さを測ります。
各部屋ごとの角や大きな柱の入っている箇所を中心に調べ、家や地盤がどの方向に傾いているか調査します。
2.地質・地盤調査
地盤調査
家が傾いてる箇所を主に調査します。(約8箇所)
ボーリング調査
地表から下に向かって約10~15mまで掘り、25cm間隔で土の性質や強度を調べます。
一般住宅の場合地面1m2辺り5tの重さに耐えることができれば、家を建てるにあたって問題ない数値とされています。
ボーリング調査の工期は1日です。
地質調査費用は約50,000円になります。
土地条件図
昔その土地がどのような場所だったか調べます。
(扇状地、砂州、谷底平野、三角州、湿地、盛土地、干拓地、埋立地など。)
3.地盤改良(地質改良剤注入)
注入作業
その土地に合った地盤改良剤を注入します。
地盤を固め、家が傾くのを防ぎます。
約15箇所穴を掘り、地盤改良剤(水、セメント、硬化剤、促進剤など)を注入します。
注入作業の工期は3~4日程度です。
地盤改良工事費用は約200万円になります。
地盤改良剤
地盤によって注入剤は多少異なりますが、主に下記の3種類のものと水を混ぜたものを注入します。
- 普通セメント(kg)
- サンコーハードAQ2-5秒 硬化剤(kg)
- サンコーハードAQ2-5秒 促進剤(kg)
合計で約10,000ℓの地盤改良剤を注入し、地盤を固めます。
4.家屋修理・カサ上げ工事(ジャッキアップ工事)
家屋修理・カサ上げ工事(ジャッキアップ工事)の費用は、約75万円になります。